工期わずか10日!? 3Dプリンターでつくる家

その他

ついに3Dプリンターで家がつくれる時代がきました!

 

3Dプリンターで家をつくる?プリンターって紙を印刷する機械じゃないの?

 

 

それはもう100年前の話です!

 

 

あれでしょ!?電子レンジみたいな機械にいれて、造形物をつくるものですよね?

 

 

それも20年前の話です!

 

今ではその3Dプリンターがかなり進化して、私達が居住する家までつくることができます。

 

そしてそう遠くない未来では、家は大工さんがつくるものでなく、3Dプリンターで家をつくることが当たり前になってくるかもしれません。

 

 

ご興味のある方はお付き合い下さい。

 

 

米新興、わずか10日で完成 3Dプリンターで住宅建築

8月13日付けの日経新聞によると、米カルフォルニア州の砂漠地帯に位置するランチョミラージュ。この地の一角に、2021年中に計15戸の「印刷」された戸建て住宅が建つ計画があります。

 

すごい話ですね。

 

どうやら自社工場にて、3Dプリンターで住宅を製造後、大型トレーラーで運んで施工するとのこと。

 

3Dプリンターに図面データを読み込ませ、紫外線を当てるとすぐに硬くなる特殊な建築素材を噴射して積み重ねるとのことで、噴射した層は外壁や床材などになり、大掛かりな現場工事は要りません。

 

下の画像のようなイメージです。

 

参考:(Fully Printed 350 sq ft Studio in Less than 24 hours by Mighty Buildings)

 

 

1人暮らしなどに向く小型住宅なら10日ほどで製造から施工までできるといいます。

 

 

そして驚くべきは工期の短さもありますが、価格です。

同社の最高経営責任者(CEO)によると、「従来の建築工法と比べて費用は30%削減できる」と発言しています。

 

これかなり驚愕ではないですか?(´゚д゚`)

 

今日本では家の工事期間に3か月から半年ほどかけて工事を行い、建築費も3,000万円とか4,000万円するのに対して、それが30%削減できたとしたら、3,000万円のお家が2,100万円で建つということです。

 

調べてみるとアメリカだけではなく、ほかの海外でも3Dプリンターで家をつくる技術はすでに開発されていました。

 

海外の3Dプリンターの実例

 

海外での3Dプリンターの技術はかなり進んでいて、アメリカをはじめ、オランダやイタリアなどでも実績がすでにあります。

 

それぞれの3Dプリンターハウスをご紹介します。

 

 

オランダの3Dプリンター

特に進んでいる国がオランダです。オランダの3Dプリンターメーカー、サイビ・コンストラクションは世界で10台以上の納入実績を持ちます。

 

「3Dプリンターの家」2021年最新事情! オランダで賃貸物件が登場、日本でも実用化が進む

(画像提供/Vestas、 写真撮影/Bart van Overbeeke Fotografie)

 

2021年4月にはオランダで世界初の3Dプリンターハウスの賃貸住宅が登場しました。上の写真です。

3Dプリンターでつくることで、現場での大工さんの作業が難しかった曲線を描く家が容易にできることも魅力の1つ。

また材料の無駄もでにくく、新しいSDGsの可能性を秘めているとのことです。

上の賃貸住宅では2LDKの平屋となっていて、月800ユーロ(約10万円)から。

エリアにもよりますが、そう高くはないですよね?

 

 

イタリアの3Dプリンター

後述で登場する3Dプリンターハウス「GAIA」。3Dプリンターが得意とする曲線を描いたこの家は、巨大なクレーンを現地に設置して素材を積み上げてつくられている(©WASP)差参考:(©WASP)

 

さきほどアメリカのカルフォルニア州で自社工場で製造したのち、現場に運んでくる作り方をご紹介しましたが、イタリアでの大型の3Dプリンターを現場で設置して家をつくることができます。

 

3Dプリンターハウス「GAIA」が通称ライス・ハウスと呼ばれるのは、断熱材として米のもみ殻を使っているから(©WASP)

参考:(©WASP)

断熱材は米のもみ殻を使っているため、ライスハウスとも呼ばれています。

 

 

 

そしてわずか工事が始まって10日後の姿がこちらです↓↓↓

 

 

 

 

完成した「GAIA」の外観。モダンでいて、温かみを感じる家だ(@WASP)

参考:(©WASP)

完成いるではないですか!!??

 

(@WASP)

参考:(©WASP)

 

家の中もきれいに出来上がっています。

 

そして注目すべきは、その材料です。現地で手配できる、土やわらなどの天然資源を原料とすることで、材料費はたった900ユーロ(約10万円)といいます。。

 

いやいや安すぎでしょ!?

 

これで家が建つとか信じられないですね(^-^;

 

 

ではでは、この3Dプリンターですが、はたして日本でも実現が可能なのでしょうか?

 

日本での3Dプリンターの未来

 

 

この記事を書いたみずほリサーチ&テクノロジーズの岩崎拓也氏はこう語ります。

 

「3Dプリンターによる大規模な住宅の建築は事実上難しい」と。

 

しかしこれは日本は他の国と比べて災害が非常に多いこと。そして法規制がかなり厳しいという理由からです。

 

反面、少子高齢化が進む日本において、3K(きつい、汚い、危険)のイメージから若者は就職を避けがちの建築業界。そんな中3Dプリンターの活用領域を見極めて構造転換する必要があると指摘します。

ここで品質へのこだわりが強すぎる日本において、この課題を乗り越えることができるのか!?

日本の産業界が左右されるかもしれません。

 

そんな規制が厳しい日本でも実はすでに3Dプリンターによる建築物を取り組んでいる企業もあります。

 

 

30坪300万円の家

セレンディクスパートナーズ株式会社が、兵庫県を拠点に3Dプリンターで30坪300万円の住宅をつくる「Sphere(スフィア)プロジェクト」が2019年12月からスタート(写真/セレンディクスパートナーズ © Clouds Architecture Office)

セレンディクスパートナーズ株式会社が、兵庫県を拠点に3Dプリンターで30坪300万円の住宅をつくる「Sphere(スフィア)プロジェクト」が2019年12月からスタート(写真/セレンディクスパートナーズ © Clouds Architecture Office)

 

 

2021年12月には日本初の3Dプリンター住宅が完成する計画とのことです。

自然災害に強い球型の家。3Dプリンターを用いることにより24時間以内に施工が可能とのこと。

3Dプリンターが創る(無人化)ことによって、コストの過半を占める物流費と人件費も大幅な低減につなげます。

 

非常に楽しみですね(*^^*)

 

まとめ

 

 

以上のことから海外では3Dプリンターによる住宅がこれから拡大していくかと思います。

日本ではどうでしょう~!?

 

これからのやってくる人出不足や、厳しい法規制を考えると、住宅業界の転換期になると思いますが、この殻を日本が破れるかどうかでしょうね~(^-^;

 

家は別として3Dプリンターは医療や食品にも使うことができるみたいです。

たとえば、医療分野では患者の細胞から自由に臓器を製造することができたり、食品分野では、代替肉によるステーキや栄養価の高い食品の製造が可能になるとのことです。

 

これが実現すれば、医療の場合、移植手術で必要なドナーが見つからなくても、3Dプリンターで臓器をつくることが可能です。この技術も25年度にも移植手術で利用できるように考えているとのこと。

 

2020年代にはこのような3Dプリンターがますます加速していき、ドラえもんの世界がもう目前に迫っていると思います。

 

今回は家づくりの参考にはならなかったかもしれませんが、私達の孫の代は3Dプリンターの家が当たり前になっているかもしれませんね!(^^)!

 

 

 

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