こんにちは!
今回は私のような住宅営業マンがお客様へ間取りをご提案する際に、事前に設計士の人に建物の構造が成り立っているのか?もしくは建築基準法などの法規制がきちんと守られているのか?
よく相談することがあります。
しかしデザイナーと位置付けられた方に「この間取りどうでしょうか」と相談すると、構造や法規制などではく、全然違うアドバイスや回答が返ってきます。
毎回私も非常に勉強になりますが、見る視点が違うな~!(笑)
といつも思います。
今回は設計デザイナーが間取りを見る際に、まず何に注目するのか?ご紹介していきたいと思います。
結論:エアコンと室外機の取り付け位置
ん?そこ?
と思われた方も多いかと思います!
しかしこれは非常に大事なことです!私も若手の頃はエアコンや室外機の位置くらいどこかしら付けることができるのでは?と思っておりました。
まずはこちらのプランをご覧下さい。平屋で5LDKの間取りをつくってみました。こちらの図面3秒見るだけで設計デザイナーから大きなダメ出しを受けます!(笑)
どこかおわかりになりますでしょうか?
これがおわかりになる方は非常に”マイホームリテラシー”が高いです!
正解はリビングと和室にエアコンが付けられない!です!
「えっ!?エアコンが付けられないってどういうこと?」と思われる方が非常に多いと思いますが、今皆様がお使いのエアコンの室外機はどこにあるでしょうか?
もし今アパートやマンションにお住まいの方はリビングの室外機は恐らくベランダにあるのではないでしょうか?
それもそのはず!エアコンと室外機は室内と室外セットですよね?当たり前の話かもしれませんが、、、
そしてエアコンを壁面に設置しなければいけませんし、窓やカーテンと被らない位置につけなければいけません!
そう考えるとこの間取りのリビングと和室にエアコンを設置できる条件の場所がないのです!
ただし和室に関してはエアコンを和室につけないと割り切りる方ですと問題はありません。
設置案①
ではこの間取りであれば如何でしょうか?
リビングの窓を少し小さくして、あえてテラス側に壁をつくります。これであればエアコンと室外機を設置できます!
しかし!!これではまだ2流の間取りです!
このままではテラスでBBQをしたいと思っても室外機がテラスの目の前にあり、正直邪魔ですよね?ではどうすればエアコンを設置でき、テラス側に室外機を設置せずにできるでしょうか?
正解はこちらです↓↓↓
隠蔽(いんぺい)配管
非常に大事な言葉です!文字通り配管を隠蔽するという意味です!
早速間取りで見てみましょう!!
違いがおわかりになりますでしょうか?
これはリビングの壁を少しふかし、ふかした壁の中にエアコンの配管スペースをつくることで、エアコンの配管を基礎の中を通し、左側の主寝室の横へ持っていきました。
こんなことが、、、!!!???
可能なのです!!!
このようなことをお伝えすると、
「エアコンを新しく変えるときどうすればいいの?」
「費用が結構かかるのでは?」
と思われる方も多いと思います。
隠蔽配管のメリット、デメリット
まずエアコンを将来的に買い変える際、配管はそのままにエアコンと室外機本体のみ変えることができます。
費用に関しては壁をふかす費用と、通常よりエアコンの配管(ダクト)が長いですので、そのダクト代含めて合計5万円くらいでしょうか?
もちろん、住宅メーカーさんやダクトの長さによって違いはありますので、あくまで参考金額としてです!
注意点としては隠蔽配管をする際、建物の工事期間中に配管を入れますので、住宅メーカーにエアコンの設置をお願いしなければいけません。家電屋さんだけでは隠蔽配管はできません。
ただし住宅メーカー通してエアコンを購入すると住宅ローンに組むことができるというメリットもあります。
ヤマダ電機のポイントはつきませんが、、、(笑)
まとめ
このように設計デザイナーはまずエアコンが設置できるかどうかの検討から始まります。エアコンが設置できない間取りは構造や法規制が成り立っていないと同じことです!
これが一流の提案です!(笑)
皆様も一度住宅メーカーさんから間取りをご提案された際はエアコンの設置位置をご確認ください。
ご契約後にエアコンが設置できないことに気が付くと間取りが変わり金額も変わる可能性があります。
是非少しでもご参考にして頂ければ嬉しいです!
失敗しない家づくりのために是非マイホームリテラシーを高めていきましょう!!
コメント