木材価格高騰!ウッドショックとは!?

参考になる話

こんにちは。

 

今回は最近ニュースになり始めましたウッドショックについて現在の状況の今後の見通しについてまとめていきます。

初めに結論を申し上げておきますと、新築一戸建ての建物価格が近々急騰するかもしれません。

新築をご検討の方は急かす気持ちは一切ありませんが、早めにご計画をおススメいたします。

ウッドショックとは?

 

そもそもウッドショックとは何か簡単に説明すると世界規模で木材の仕入れが困難になってきており、木材価格が急騰しているということです。

 

 

理由

 

 

何故このタイミングで木材の仕入れが困難になり、価格が急騰する事態に陥ったのかと言いますと、大きな要因は3つです。

  1. アメリカの新築住宅ブーム
  2. 中国による材木の買い占め
  3. 欧州などによるコンテナ輸送問題(スエズ運河の座礁事故)

 

以上の3つになります。1つずつ説明していきます。

 

アメリカの新築住宅ブーム

 

現在アメリカの景気がバブルになっていることはご存知でしょうか?

新型コロナウイルスの影響によりアメリカでは一時期株価の急落、失業率の上昇によりアメリカ経済は下落の一途を辿ったのですが、ワクチン開発により今アメリカの景気はダウ平均歴代最高値をつけて株価も上昇、景気の急回復が見込まれております。

 

その中で、アメリカではいち早くアフターコロナの時代に向けて在宅ワークが定着しており、空前の新築一戸建てブームが起こっているのです。

日本でも似た話が出ておりますが、会社に行く必要が減ったため都心部ではなく、郊外に移り住む人が増えてきたのです。

この影響により材木が品薄状態になり、材木が高騰しているということが1つ目の要因です。

アメリカではすでに新築一戸建ての価格が上昇しているとのことです。

中国による材木の買い占め

 

 

これは中国に限ったことではなく、厳密にはアメリカと中国による材木の買い占めです。

コロナウイルス発祥の中国と言われておりますが、中国ではいち早くコロナウイルスから回復しました。そして中国では高値で材木を大量に仕入れており、材木の仕入れを輸入に頼っている日本にとっては中国に買い負けをして結果的に材木が日本に入ってこないという事態になってしまったのです。

 

 

欧州などによるコンテナ輸送問題(スエズ運河の座礁事故)

 

 

エジプトのスエズ運河で3月大型のコンテナ船「エバーギブン」が座礁したニュースは覚えておられるでしょうか?

 

この座礁したことによる経済損失としてスエズ運河庁が約9億ドル(約980億円)
の損害賠償を提示しました。どれだけ大きな損失なのかおわかり頂けますよね?このスエズ運河の輸送するルートは欧州からエジプトを抜けてインド洋に出ることができる非常に大事なルートとのことで、そのスエズ運河が座礁によりほかのコンテナ船がかなりの遠回りをしなければ輸送が困難になってきているのです。

その事故と並行して欧州では新型コロナウイルスによるロックダウンが重なってしまいました。

つまり欧州では経済活動が一時ストップしたことも重なり材木を運ぶコンテナ船が輸送を行えず、停泊したままになっているということです。これが日本で材木不足に陥った3つ目の理由です。

 

今後の住宅業界

 

 

以上の理由により材木価格が高騰、日本でも新築一戸建ての価格高騰に結び付いていきます。

今の3つの理由からおわかりになる通りほとんどが新型コロナウイルスによる影響ばかりです。

そして今後の影響ですが、起こりうる可能性としては次の2つです。

「建物金額の上昇」と「建物工事の遅れ」

 

建物金額の上昇については冒頭からお伝えしている通り材木が全く無い状態に陥りますので、おのずと建物金額は上昇します。ある木造メーカーさんでは建物金額が約100万円上がる話や材木代だけで2~3割上昇するという話を聞いております。

 

またそれに伴い材木が無いと建物の工事ができません。つまり家を建てたくても工事ができないという状態に繋がります。これも私がお付き合いしている不動産屋さんからの情報なのですが、ある住宅メーカーさんは今年の10月以降はウッドショックの影響で契約はそんなに取らないという話もあるとのことです。

まだ大きく取り上げられていない話かもしれませんが、私達の業界では大きな影響が近々出てきそうです。自転車操業の小さな工務店さんやローコストメーカーさんなどは真っ先に影響を受ける可能性があり、住宅メーカー選びも慎重に検討すべきだと思います。

 

今のところ大手ハウスメーカーではまだ建物価格の上昇の話は出ておりませんが、上層部では話が上がっているかもしれません。最初に申し上げた通り本当に契約を急がせる気持ちは一切ありませんが、直近2年くらいの間でマイホームをご検討されていらっしゃる方は、今年9月の住宅ローン減税13年の期限もありますので、せっかくでしたら今からご計画を進められた方が良いかもしれません。

 

 

 

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